リターナブルびんポータルサイト

活動報告

リターナブルびん推進の取り組み <Rびんプロジェクト>

リターナブルびんを広めたいという真摯な想い

柏原私立堅下北中学校にてエコ授業
柏原私立堅下北中学校にてエコ授業

リックはびきのエコイベント
リックはびきのエコイベント

「リサイクルよりリユース」
福祉まつり(関目学園構内)の前に開催した
「暮らしの広場」のプレ企画
「リサイクルよりリユース」

リユースびん啓発ステッカー
リユースびん啓発ステッカー

「リターナブルびんの方がいいんじゃないの?という想いは、いつも頭の中にありました。」そう語る、Rびんプロジェクト代表、西村優子氏。「パック連関西」の代表として牛乳パックの回収に関わりながら常にリターナブルびんのことを気にかけていたそうです。
 そんな折にグリーンコープのリターナブルびん回収・再使用のシステムを知り、実際に現地への取材を経て、西村氏はリターナブルびんシステムの現実的な可能性を見出し、本格的にリターナブルびんに取り組み始めました。そんな西村氏の呼びかけには、多くの有志が集まりました。皆、同じ想いだったそうです。
 1999年5月、Rびんプロジェクトはスタートしました。最初はリターナブルびんシステムの学習からスタート。その後は、生協を中心にリターナブルびんシステムの導入を呼びかけました。今では、地元企業や官公庁へも呼びかけ、少しでも多くの場面でリターナブルびんを使用してもらえるよう取り組んでいます。
 もちろん利用者である市民への啓発は欠かせません。エコイベントの開催や、小中学校への出前講座、Rびんプロジェクト事務局「芽え屋(めえや)」でのリターナブルびん講座など、さまざまな機会を見つけて活動しています。中でも注目なのが、紙芝居「りさとりた」。かわいらしいイラストでリターナブルびんの良さがわかる、Rプロジェクトのオリジナル絵本です。
  「リターナブルびんを使っていると、自分がちゃんと考えて選んでいる、生きる自信につながりますね。3.11の震災以降、物を大切にしよう、という皆さんの意識の変化を感じます。また昨年は環境省のリターナブルびんに関する検討会の開催や、『リユースびん推進全国協議会」の設立と言う事がありました。これをきっかけに、リターナブルびんに対する意識が高まっていって欲しいですね。』と、今後の展開に期待する西村氏です。

Rびんプロジェクト facebook
https://www.facebook.com/rbinproject
Rびんプロジェクトオリジナル絵本「りさとりた」
Rびんプロジェクト
オリジナル絵本
「りさとりた」


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未来に向かって、学生たちとの連携協力

大阪教育大学 万谷氏
大阪教育大学 万谷氏

 最近新しく取り組み始めたのが、大学生との連携です。大阪教育大学に通う、未来の先生である学生達と連携し、啓発活動に参加してもらっています。「こうした活動を通じて、環境を教える土壌をもった先生になってもらい、またその教えを子供たちへ伝えて・・・と、無限の広がりを持ってほしい」という、未来への願いが込められています。
 「教職課程には環境を学べる時間がほとんど無いので、西村さんと一緒に活動していて、すごく勉強になります。」と話す、大阪教育大2年生 万谷氏。Reuniv(リ・ユニブ)という教職サークルで、他の学生と一緒に、「Rびんプロジェクト」の活動に積極的協力していこうとしています。

大阪教育大学 教育系サークルReunivブログ
http://ameblo.jp/reuniv/

お客様のびんに対する認識がもっと高まって欲しい − 能勢酒造株式会社

能勢酒造が製造・販売しているリターナブルびん商品
能勢酒造が製造・販売している
リターナブルびん商品

代表取締役 子安氏
代表取締役 子安氏

 能勢酒造(株)は、大阪府能勢町でリターナブルびん入りの飲料を製造・販売する、地域密着型の清涼飲料会社。1712年に清酒製造を始めましたが、1972年に方針を転換。清酒製造を休止し、清涼飲料の製造を開始しました。
 同社では、びんの回収、洗びん、充填、出荷の全工程を自社で賄っています。また、商品に使用する水は、自然あふれる里山から湧き出るミネラル豊富な桜川の名水で、商品の命そのもの。同社が環境保全活動に力をいれるのに時間はかかりませんでした。
 現在、Rびんプロジェクト賛同し、地元企業として連携・協力しています。特にRびんプロジェクトの一員である学生が企画している、官公庁の会議で提供されるペットボトル飲料をリターナブルびん入りの物に変えて行こうとする取り組みには、ともに力を入れています。
 リターナブルびん入りの水は環境面だけでなくコスト面でも有利です。360ml飲用水が、びん代込で1本60円前後。ホテルの飲用水に採用されています。
 今後の課題について伺うと、「お客様のびんに対する認識がまだまだという印象を受けます。異物混入がまだ多く、『もう一回飲み物が入る容器』という認識がまだ足りないように感じますね。イベント等を通じてもっと啓発して、皆様の意識が変わっていくと、販路の拡大も考えられるのではないでしょうか」と、代表取締役の子安氏です。

能勢酒造株式会社 ホームページ
http://www.eonet.ne.jp/~nosemizu/

キーワードは、ワクワクする、カッコイイこと − カタシモワインフード株式会社

明治〜大正時代の醸造器具に囲まれたワインテイスティングルーム
明治〜大正時代の醸造器具に囲まれた
ワインテイスティングルーム

代表取締役 高井氏
代表取締役 高井氏

 カタシモワインフード(株)は、大阪府柏原市で、ワインを製造、販売している、国産ワインメーカー。自社の葡萄農園では除草剤を使わず、農薬を減らして、可能な限り有機肥料を使用した栽培に取り組んで収穫した葡萄を使い、一本ずつ真心を込めて最高品質のワインを製造、販売しています。その根底にあるのは、今の風景を後世まで残していきたいという地元愛。だからこそ「環境をはずして考えることはできない」と語る、代表取締役の高井氏。
 自社で洗びんして再使用した方が、新びんを購入するよりもコストがかからず、経済的にもメリットがあるため、ワインびんのリユースはずっと以前から実行していますが、Rびんプロジェクト西村氏との出会いによって刺激を受け、環境と言う視点からもよりリターナブルびん入りワインに関心を持ったそうです。
 「使うみんなが、ワクワクすること、カッコイイこと、これらがキーワードと思います。そういう方法を構築していかないといけませんよ。それには今伸びている商品で、アドバルーンを上げていきたい。例えば日本初のワイン統一びんの創出など、ワインメーカーがやれば、それはすごくカッコイイことじゃないでしょうか。」と、リターナブルびんの未来に向けていろいろと思いをはせる、高井氏です。  自社の畑で収穫したぶどう、そこから生まれるワイン、そしてリターナブルびん。それら全てを含めて、納得できる商品づくりを今日も続けています。

カタシモワインフード株式会社 ホームページ
http://www.kashiwara-wine.com/