びんリユース推進全国協議会 第15回総会 開催
開催日時 | 2025年5月26日(月)14:00〜16:00 |
開催場所 | 日本ガラス工業センター会議室(東京都新宿区百人町3-21-16) |
びんリユース推進全国協議会は、5月26日(月)に第15回定時総会を開催しました。
議長に吉川共同代表を選任し、「第14期(2024年度)活動報告(案)」、「第14期(2024年度)収支報告(案)」、「事務局業務委託契約承認の件」、「第15期(2025年度)活動計画(案)」、「第15期(2025年度)予算(案)」、などを審議し承認されました。
○2024年度活動報告
当協議会は設立より14年が経過し、第14期(2024年度)は運営委員会の定期開催を通し、びんリユースの取り組みを共有したほか、統一規格びん推進委員会の発足やびんリユースシンポジウムの開催など、2024年度の活動計画に沿い展開しました。
主な活動としては、運営委員会(書面開催(1回)、定期開催(年5回))の開催をベースにびんリユースに関する情報を共有したほか、各会員の事業所を訪問し、工場視察と運営委員会を開催することで、各会員の活動や取り組みに理解を深める機会を作ることができました。
また、清酒中小びん(720ml)の統一規格とリユース推進を目的に関係5団体と合意した「統一規格びん推進委員会」の発足に向け、準備事務局として活動したほか、委員会発足後も委員会活動の支援・協力を行いました。
イベントや催しなどでは「びんリユースシンポジウム2024」を開催したほか、会員団体が主催する周年行事に参加・協力いたしました。
組織体制・運営体制では、基盤強化を念頭に会員所属団体より複数の運営委員を選出できるよう、規約及び運営委員会細則を改正したほか、組織体制と運営体制の見直しを行いました。
[活動実績]
○第14回定時総会を以下の通り開催しました。
- 2024年5月30日(木)14:00〜16:00(会議室とオンライン併用により開催)
2023年度の活動実績及び収支予算実績と2024年度の活動計画及び収支予算などを審議し、承認されました。
○運営委員会を以下の通り開催しました。
- 第1回2024年 4月12日(金) 当協議会の規約改正案が書面により審議され承認。
- 第2回2024年 5月30日(水) 14:00〜16:00(会議室とオンライン併用により開催)
- 第3回2024年 7月31日(水) 14:00〜16:30(会議室とオンライン併用により開催)
- 第4回2024年 9月 5日(木) 14:30〜16:30(会議室とオンライン併用により開催)
- 第5回2024年12月 3日(火) 14:30〜16:45(会議室とオンライン併用により開催)
- 第6回2025年 2月13日(木) 14:30〜16:30(会議室とオンライン併用により開催)
運営委員会の定時開催(計画7回/実績6回)を通し、会員相互の情報交換により連携強化すると共に2024年度の取り組みとして、会員事業所にて工場視察と運営委員会を開催することで、各会員の活動と取り組みを相互に理解し、深める機会となりました。
第4回運営委員会は富士ボトリング株式会社を訪問し工場視察と運営委員会を開催。
第5回運営委員会は株式会社吉川商店を訪問し工場視察と運営委員会を開催。
第6回運営委員会はリサイクル洗びんセンターを訪問し工場視察と運営委員会を開催。

(左)富士ボトリング株式会社工場視察 (中央)株式会社吉川商店視察 (右)リサイクル洗びんセンター視察
○びんリユースシンポジウム2024検討WG(ワーキンググループ)を以下の通り開催しました。
- 第1回 2024年10月15日(火)10:30〜12:00(オンラインにより開催)
- 第2回 2024年11月12日(火)10:30〜12:00(オンラインにより開催)
- 第3回 2024年12月18日(火)10:30〜11:30(オンラインにより開催)
- 第4回 2025年 1月29日(火)10:30〜11:30(オンラインにより開催)
「びんリユースシンポジウム2024の開催に向けWG(ワーキング・グループ)を設置し、2024年10月〜2025年1月まで計4回の打合せ(オンライン開催)により企画内容を検討しました。
○規格統一びん推進委員会の発足準備と委員会活動を以下の通り支援・協力しました。
- ◇統一規格びんに関する意見交換会(2023年度に4回の意見交換会を開催)
- 第5回2024年 4月10日(水)14:00〜15:30(会議室とオンライン併用により開催)
関係5団体と統一規格びんに関する意見交換会を開催し、今後の取り組みと方向性について、意見集約を行い統一規格びん推進委員会を発足に向けた準備を開始しました。
- ◇統一規格びん推進委員会準備会合
- 2024年 6月27日(木)14:00〜16:00(会議室とオンライン併用により開催)
準備会合は委員、アドバイザーに加え、オブザーバーとして、環境省、経済産業省、農林水産省、国税庁、東京都、東京都環境公社、日本酒造組合中央会など、総勢30名が参加して開催。①委員会設立の趣旨と活動概要 ②委員会の取り組みテーマ検討課題 ③委員会の体制などについて意見交換を行い、委員長に今井氏(全国びん商連合会会長)が推薦され就任。また、事務局はチーム制で運営することで委員の中から、事務局運営チーム委員を選任しました。
- ◇統一規格びん推進委員会事務局運営チーム打合せ
- 第1回2024年11月20日(水)10:00〜11:45(会議室とオンライン併用により開催)
- 第2回2025年 2月20日(木)14:00〜16:10(会議室とオンライン併用により開催)
事務局運営チーム打合せは今井委員長を座長に選任された委員10名により構成。2024年度は2回開催され、委員会の議題の検討を中心に委員会を牽引する役割を担い活動しました。
- ◇統一規格びん推進委員会
- 第1回 2024年 9月27日(金)14:00〜15:45(会議室とオンライン併用により開催)
- 第2回 2024年12月 3日(火)13:30〜15:30(会議室とオンライン併用により開催)
- 第3回 2025年 3月 4日(火)14:00〜16:00(会議室とオンライン併用により開催)
統一規格びん推進委員会は、2024年度中に3回の委員会が開催され、統一規格びん推進委員会の活動計画を基に中小びんの実態調査、生きびん行政回収調査、共通販促ツールの作成、回収びんを活用した実証事業の可能性などが検討されました。
- ◇統一規格びん推進委員会発足記者説明会
- 2024年 9月27日(木)16:00〜17:00(会議室にて開催)
業界紙、専門誌などのプレス各社の記者を対象に統一規格びん推進委員会発足の趣旨や取り組みを理解いただき社会に発信することを目的に開催しました。
当日は記者の皆さんと活発な質疑応答が交わされ、関心の深さを感じる記者説明会になりました。記者説明会の様子は各紙の記事に掲載され周知いただきました。

統一規格びん推進委員会発足記者説明会の様子
○びんリユースシンポジウム2024を以下の通り開催しました。
- 開催日時:2025年 3月11日(火) 14:00〜17:00
- 開催場所:日本ガラス工業センター地階 会議室
- 開催テーマ:「びんリユースからはじめる、捨てない文化」
- プログラム内容:
- 開会挨拶:吉川 康彦(びんリユース推進全国協議会共同代表)
- 基調講演:『将来に向けたびんリユースの在り方』
講師:梅田 温子氏(株式会社斗々屋代表取締役社長) - 事例紹介:
- ①『捨てない文化を、びんから。サーキュラーエコノミーの取り組み』
徳村 健氏(株式会社カクヤス取締役) - ②『ガラスびんの機能と価値を捨てない文化へ』
辻 良太氏(日本ガラスびん協会SDGs推進WG委員長/日本山村硝子株式会社環境室長) - 閉会・挨拶:田中 希幸(びんリユース推進全国協議会共同代表)
当日は行政関係2名、中身事業者6名、製びん事業者3名、びん商・洗びん事業者17名、流通事業者3名、P箱事業者4名、その他事業者4名、生協関係11名、団体・NPO 7名、マスコミ関係4名、その他4名 合計65名の皆さんに参加いただきました。終了後は交流懇親会を開催し、交流と親睦を深めました。当日の様子は業界紙でも掲載され紹介いただきました。
なお、シンポジウムの開催報告と講演資料をホームページに公開しました。

(左)開会の挨拶をする吉川共同代表 (右)事例紹介をするカクヤス株式会社の徳村氏

(左)辻氏の事例紹介後の質疑応答 (右)本日のまとめと閉会の挨拶をする田中共同代表
○会員団体の総会及び周年行事について
- 全国びん商連合会第69回定時総会を開催(2024年 5月25日(土))
- びん再使用ネットワーク設立30周年記念イベントを開催。(2024年6月29日(土))
- 社会福祉法人きょうされん法人設立30周年記念式典を開催(2024年7月27日(土))
- ガラスびん3R促進協議会創立40周年記念式典を開催。(2024年11月19日(火))
- びんリユース推進全国協議会第14回総会開催報告
- 1.8L壜利用及び回収に関する調査(2023年度実績)集計結果概要
- びんリユースロードマップ改正版の策定
- びんリユース事例紹介(青森県青森市)
- びんリユース事例紹介(五所川原料飲店組合)
- リデュース・リユース・リサイクル推進協議会会長賞受賞(男山株式会社)
- びんリユース事例紹介(大阪渋谷麦酒)
- びんリユースシンポジウム2024開催報告
- 当協議会の基盤強化には会員のみならず、びんリユースに関心や関わりのある方々とのネットワークの構築が課題と考えています。今後も各地に点在するびんリユース活動や事業者との連携を模索し、様々な事例を積み上げ、発信することにより、点から面の活動に進化させるよう取り組みたいと思います。
また、2024年度は協議会活動を維持・継続させることを念頭に懸案であった事務局体制について検討し、事務局業務を外部事業者に委託することになりました。 - 定時総会(年1回)、運営委員会(年7回)の開催を基本に会員相互の情報交換によりびんリユースの取り組みを共有し「見える化」することで、びんリユースネットワークの構築を目指します。
- ① びんリユースシンポジウムを核として、地域交流会、ステークホルダー会議などの開催を通し、びんリユースの推進を目指します。2025年度は各エリアでの活動支援を目的にびんリユース地域交流会を開催する。
- ② 展開するイベント情報をホームページなどで発信することにより、びんリユース啓発活動の推進を目指します。
- 会員が個別に展開しているびんリユース活動(交流会、ワークショップなど各種催し)の支援・協力を通し、びんリユースの推進を目指します。
- 関連団体・事業者の総意により設立(2024年)された、統一規格びん推進委員会の活動を支援・協力し、R720の利用促進により中小びん(720ml)の統一規格とびんリユースの拡大を目指します。
- 地域交流会、ステークホルダー会議など、各地域のびんリユースの活動を支援し、活性化を目指すと共に各地域におけるびんリユースの可能性を検討いたします。
- ガラスびん3R促進協議会が計画するリユース対策事業の各種取り組みに協力し、相互連携を強化することによりびんリユースの活性化を目指します。
- 当協議会のあり方(組織、運営、体制など)の議論を深め「びんリユース推進全国協議会」の基盤強化を目指します。
- ① びんリユースネットワークの構築と持続可能な活動を目指し、基盤強化に努める。
- ② 事務局業務を外部に委託することにより、安定的な運営体制を確立する。
全国びん商連合会第69回定時総会に出席し、統一規格びん推進委員会の設立と準備状況について報告しました。
びん再使用ネットワーク設立30周年記念イベント「リユースびんの社会普及をめざして」に協力し、当協議会より吉川副代表(当時)並びに山崎委員が登壇し、リユースびんに関する状況を報告しました

(左)説明する吉川副代表 (右)説明する山崎委員
社会福祉法人きょうされん法人設立30周年記念式典と記念パーティーが開催されました。30周年式典では同法人の30年のあゆみが紹介された後、「リユースで描く持続可能な未来」をテーマにパネルディスカッションが開催されました。
ガラスびん3R促進協議会創立40周年記念式典と祝賀会が同協議会の正会員・賛助会員・来賓など140名余りの皆さんが参加して開催されました。
記念式典では、主催者の挨拶をはじめ、各省庁のご来賓の祝辞に続き石川雅紀氏(神戸大学名誉教授・叡啓大学特任教授)より「ネットゼロ社会でのガラスびん」をテーマとした記念講演が開催されました。

(左)記念式典会場の様子 (右)記念講演をされる石川先生
○ホームページのアクセス状況及び掲載情報について
びんリユースの取り組みと関連情報の発信を行いました。今後もアクセス状況を確認しながら情報発信に努めてまいります。なお、2024年度は以下の情報を掲載しました。
<ホームページへの掲載情報(リターナブルびんナビページの掲載情報を含む)>
○協議会の基盤強化について
○2025年度の活動計画について
設立より15年目を迎える第15期(2025年度)も会員各位との情報交換をベースにびんリユースシンポジウムやびんリユース地域交流会の開催、統一規格びんによるリユースの推進、会員各位の活動支援など、計画された施策の実施に向け取り組んでまいります。
[2025年度の運営方針]
会員相互の連携と情報交換を基本に議論を深め、今まで蓄積された取り組みを継続し、進化させることにより、びんリユースの有効性とリユースシステムの維持・拡大を社会に問い掛けるため、以下の活動を計画いたします。(「点」から「面」の活動に進化させる)